リン酸処理は何のためにするの?
リン酸処理は金属の表面加工をする方法の一つです。リン酸によって金属の表面を処理することによってリン酸化された被膜が形成されます。例えば、ステンレスの金属板の表面をリン酸で処理すると、リン酸化鉄が形成されてステンレス板の表面を覆います。このようにすると金属がさびにくくなることに加え、独特の光沢を示すようになるのがメリットです。リン酸処理をすることによって金属の表面が薄く溶けることになるため、微細な傷があったときにも均一な表面に加工し直すことができます。鉄以外にも腐食しやすい色々な種類の金属に対して用いられていて、屋外での使用にも耐えられるようになるほどの防腐食性を獲得させることが可能なのが魅力です。
リン酸処理をする主な目的
リン酸処理をした金属はそのまま金属板として用いることが多くなっています。独特の光沢がある表面がそれだけでも美しいと捉えられることが多いからです。見た目の美しさという点ではリン酸亜鉛の光沢には特に人気があり、重厚感があって自然とも調和しやすいことから住宅にも使用されています。また、リン酸処理は金属板の塗装の前処理としてもよく用いられています。均一で腐食しにくい状態にすることによって塗装の均一性を高めつつ、寿命も長くすることができるのがメリットです。リン酸処理は金属表面を均一にする方法の中でも工数が少なくて済むのが特徴で、コストを抑えつつ高い品質を実現できるようにする方法として活用されています。
リン酸処理とは、金属の化成処理に用いられます。この処理を施すことにより、金属の見た目が良くなり、腐食が防止できて、耐久性や密着性も高まり、金属をより長く使用できるようになります。